正直マトリックス内の話だけに焦点を絞ってくれたらもっと良かった。

個人的に最高だったのが、ワールドレコード。
精神面ではなく肉体面から自分がいる場所がマトリックスだと気付くという脚本は、鳥肌が立つほど面白い着眼点だと思った。

一本一本の長さも丁度良く、続きがもっと見たい！という絶妙なところで終わってくれ、後味が最高。

マトリックスという幻影に惑わされている一般人視点を描いた良作が多く、リローデッドやレボリューションズよりもワクワクさせられる内容で大満足。

観ている途中で、レイクサイドマーダーケースを少し思い出した。
ところどころの黒目な感じで笑える部分がツボで、特に人質を取った犯人に親達が近づいていく場面は非常にマヌケな画で「巧いなぁ♪」と感心させられました。

しかし、淡々とし過ぎているためか、結局最後までイマイチな印象で終わってしまったのは残念・・・せっかくテーマが面白いのに、もっと濃密な世界観を構築出来ていればもしかしたら傑作に化けたかも・・・。