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ディア・ドクター

3.7点

監督：

西川美和

出演：

笑福亭鶴瓶、瑛太、香川照之、八千草薫

ジャンル：

邦画 / ドラマ

スポットレンタル価格：60円(税込・送料別)help

『ゆれる』の西川美和監督が、無医村に駐在中の医師が起こした突然の失踪劇を描く人間ドラマ。村唯一の医者として人々から慕われていた伊野は、日々の診察その他すべてを一手に引き受けていたが、ある日彼の下へ東京から研修医が送られて来て…。

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ディア・ドクターの作品情報

（作品情報に関するお問い合わせ）


2009年	第52回ブルーリボン賞監督賞	西川美和
2009年	第52回ブルーリボン賞主演男優賞	笑福亭鶴瓶
2010年	第33回日本アカデミー賞最優秀脚本賞	西川美和
2010年	第33回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞	余貴美子
2009年	第83回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン第1位
2009年	第83回キネマ旬報ベスト・テン脚本賞	西川美和
2009年	第83回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞	笑福亭鶴瓶
2009年	第83回キネマ旬報ベスト・テン読者選出日本映画監督賞	西川美和

レンタル開始日：

2010-01-08

制作年：

2009年

制作国：

日本

品番：

BCDR-2476

脚本：

西川美和

原作：

西川美和

収録時間：

127分

メーカー：

バンダイナムコフィルムワークス

音声仕様：

日：ドルビーサラウンド、日（視覚障害者対応）：ドルビーサラウンド

色：

カラー

字幕：

日（聴覚障害者対応）・英

画面サイズ：

ビスタ

作品についているタグ

（タグ一覧）

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ディア・ドクターのレビュー

現在42件のレビューが投稿されています。

レビュー総合評価

★4つ (3.7点)

評価分布

星5つ: (9)
星4つ: (19)
星3つ: (7)
星2つ: (7)
星1つ: (1)

作品の印象

作品の印象グラフ

4点 2010-01-21 レイナ (838)

この映画を見て最初に考えたのは、このお話に対して云々より「良い医師とは・・・！？」ということでした。あくまでも、自分の中ででのものですけど。
鶴瓶が演じていた主人公・伊野先生は、何にもないようなド田舎で唯一の病院である、神和田村診療所に勤務。日頃から、こういうようなところで村民・町民全ての健康管理や治療を一手に引き受け、当然、一つの科だけでなく全ての科の病を診なくてはならないという医師の大変さはいつも感じていました。医師だけでなく看護士さんも同じくですね。
こんなのどかなのんびりしたド田舎だって、一刻を争うような急患も運び込まれてくる。神和田村診療所に、あまり普段見られないような症状の、危険な状態の患者がやって来た場面では、見てるだけで自分が胸を一刺しされたかのように緊張と痛々しい気分で見入りました。そして、ここでの大竹看護師（余貴美子）は特にカッコよかった！
今まで自分の中で重要視していた医師力は、とにかく腕がいいことと豊富な医学知識で的確な診断が出来ること、でした。が、伊野先生を見ていると、とっても親しみやすくて患者の気持ちもよく考えてくれて「いい人」っていう感じで、私はこんな先生がいいな～って思えました。この先生になら、命を託そうって思うことが出来るような人柄も大事よねと。
瑛太のファンではありますが、失踪した伊野先生に会えたなら、頼れる大竹看護師と共に、先生が医師になろうと思った、ここへ来ようと思った真の理由や、先生がいま一番に望んでいることなどなど、その胸のうちを探りたい！という気持ちがいっぱいで見終わりました。

9人が参考になったと評価しています。

5点 2010-06-23 ymo1191 (2404)

西川美和監督３６歳はこの映画で言えば井川遥さんが演じている様に、親元を離れ自分のキャリアを邁進している才女ではないかと思います。映画監督としも人生経験にしても、まだまだ走り出しの若手ではありますが、実に瑞々しい感性が、脚本作りに始まり、映画製作に生かされていると感じます。無医村とか偽医者問題とか、医療をめぐる現代のシリアスな問題意識はありますが、本作は興行映画ですから、そういうモチーフは寓話の様に、本来描きたかった人間ドラマのブラックユーモア的装飾なのでしょう。実際には偽医者・詐欺師になる主人公・笑福亭鶴瓶さんが親不孝していますと呟いている様に、そういう人間臭さがこのヒューマンドラマの核心となっているし、病気のことを都会で医師をしている娘に知られたくないからと言う八千草薫さんの描き方も、西川監督の様に娘や息子の世代の我々的にはなんとも切ないお話です。泣きと笑いとサスペンスもあるシリアスドラマですが、シンプルながらシットリと訴求してくる映像展開に見ごたえがありました。

8人が参考になったと評価しています。

4点 2013-01-14 E.T. (1295)

西川美和監督は本当に鋭い視点でしみじみ考えさせられる映画を撮りますね～。
「ゆれる」の時と同じ間合いとしみじみ感です。

人間らしく、皆から愛される村医者－－でもその実体は…
本性を知っても、憎めないキャラは笑福亭鶴瓶ならではの味です。
お笑い芸人なので、見る前は入り込めるか不安だったのですが、こういう医師が実在しそうな、非常に自然な演技なので、村の住人のような気分で見られました。
また、周りを固める人々のキャラも良くて、八千草薫のほのぼの感もいいですし、村医者を支える優秀なナースの存在もいいし、井川遥も美しいです。

5人が参考になったと評価しています。

3点 2010-02-27 DVDあかり (2057)

「ゆれる」もそうだったのですが、説明的ではなく
しかしそれでいて難解でもなく飽きさせず、
最後は観る人に委ねる
熟成されたというか老獪と言いたくなるような
ホンを書くひとですね、西川美和は。
演出は奇を狙ったものでなく、まっすぐ正攻法、
役者冥利であり、主なキャストに起用された役者
みんなが納得満足充実感が残る作品だったのでは
ないでしょうか。それぞれにちゃんと見せ場があります。
しばらくこの人の撮る作品は追いかけてみたくなりました。
閑話休題。
医療って凄く難しい。科学ではないのですこれは。
この作品を観て、医学会において頂点を極めた方が
身内というか心許せる方々だけの非公式の場で
言っていたことを思い出しました。
「みんな誰もが最高の医療を求めすぎて、誰もが苦しく
なってしまっているのではないだろうか」
患者も医師も家族も社会も。。。。

傑作とか感動とかっていう形容はふさわしくなく、
そこにリスペクトして敢えて★３つとします。
いろいろな人にこの作品を薦めたいという気が
しないでもなく、しかし形容しがたく語る言葉がない。
どこか自分の心の中の片隅だけに置いておきたい
という相反する気持ちも残っている。
西川美和って、こういう割り切れぬ人の心の襞みたい
なものものを今後も描き続けていくのだろうか。

5人が参考になったと評価しています。

5点

西川美和さんそのものは、どう見ても育ちの良さそうな美しいお嬢さんである。「ゆれる」を観たときに思ったのだが、作品の完成度の高さというか、「老獪」さに、申し訳がないがどうしてもその人のワンマン映画とは思えなかった。
本作も、「事件」の前と後という時間をずらした平行線・・・を交互に描くという、もはや映画でしか出来ない手法を駆使し、冒頭とラスト近くを「白衣」で繋げる構成にも唸らせられるし、内容も現代日本が抱える僻地医療という社会性をも醸し出しているのが凄い。というか、酸いも苦いも味わい尽くした職人的映画人の仕事・・・と思わせるところが力強い。
正直、「ゆれる」の後で、次回作に対する内外のプレッシャーが大きかったと想像されるが、見事に期待を上回るところが凄い。
本作も「ゆれる」も主人公は男性である。女性が描く男性像には、少し甘いところがあるというか、根底には幼く無垢なところがあるみたいに描かれることが多いが、該2作には、男の狡さとか、打算とか、変な正義感とか、妙な友情・・とかの機微も注意深く挿入されている。
もしかしたら天才が現れたのだろうか？
西川監督（いや脚本作家という側面の方に相対的な力があると思う）には、是非次に「女性映画」を作ってもらいたいと思った。

5人が参考になったと評価しています。

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西川美和×切ない笑福亭鶴瓶×切ない瑛太×切ない

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